特集まとめ:ビジネスニュース

SNSの効果的な活用で4,000人以上の集客に成功。

津幡町商工会青年部『AkaReeT(アカリート)』

Area
かほくエリア

2018年9月7日(金)8日(土)9日(日)に開催された『AkaReeT(アカリート)』。倶利伽羅山開山1300年を記念したこのイベントは、普段は夜間参拝できない俱利迦羅不動寺西之坊鳳凰殿のライトアップや石川県初となるスカイランタンの打ち上げ、金沢を拠点に活動するクリエイディブ集団・PROPO(プロポ)による大型壁面へのライブペイントといった目新しい催しが話題を呼び、開催前から注目を集めた。開催3日間はあいにくの雨天続きだったが、当初の見込みを大きく上回る4,000人以上が来場し、盛況を博した。その成功の秘訣を、実行の中心メンバーである荒井克史さんに伺った。

企画・運営は『津幡町商工会青年部』。町内の事業所経営者などが所属する商工会の45歳以下のメンバーで構成され、地域の活性化を目的としたイベント活動などを行う。

「倶利伽羅山が節目を迎える年に津幡町を盛り上げるようなイベントができないかと、役場から要請を受けたのがきっかけでした。それが開催の約1年前で、すぐに青年部で協議を始めました。たくさんの人に足を運んでもらうには何をしたらいいのか、どうすれば喜んでもらえるのか。根本にはこの町をもっと知ってほしい、活気溢れる町にしたいという思いがあり、そのためには若い世代を呼び込めるイベントにしたいと。協議を重ねる中で辿り着いたのが、インスタグラム、いわゆる“インスタ映え”でした。これを発端に、「あかり」と「アート」のコンセプトが決定しました」

倶利迦羅不動寺を「あかり」と「アート」で彩る=『AkaReeT(アカリート)』。

「あかり」と「アート」を組み合わせて何ができるのか。青年部のメンバーそれぞれにアイディアを出し合い、話し合い、ときには意見の食い違いで言い合いになることもあったというが、たくさんの人に足を運んでもらえるように、満足してもらえるように、笑顔になってもらえるようにとの思いが、メンバーを一丸にさせた。

イベント成功のカギを握る、石川県初のスカイランタン打ち上げ。

様々な催しの中でも、スカイランタンの打ち上げには苦労が多かったという。

「実施することは決まったものの、実際に見たことがなくて。なので、まずは担当するメンバーが、スカイランタンの打ち上げが行われた滋賀県の竜王町をはじめ、各地のイベントに視察に行きました。北陸ではすでに富山県と福井県では行われたことがあったので、話をお聞きして、アドバイスをいただきました」

開催まで2カ月となり、前売りチケットの販売で参加者の募集を開始。1個2,500円で、販売目標は400個。

「7月1日のホームページの立ち上げに合わせて、地域活性プロジェクトに特化したクラウドファンディングサイト『FAAVO(ファーボ)』での掲載をスタートさせました。限定150個で支援を募りましたが、成立までに1カ月かかりました。8月1日からはホームページ上で前売りチケットを販売し、8月4日に行われた『つばた町民八朔まつり』の会場でも販売しましたが、売れ行きは芳しくありませんでした」

前売りチケットの売れ行き不振から実施への不安を覚えた時期だったいうが、ここで思わぬ転機が訪れる。

「八朔まつりの会場で『ニコニコ町会議』も開催されたのですが、そこでイベントのPRを兼ねて、スカイランタンの打ち上げのデモンストレーションをさせていただきました。その様子がインターネットを通してたくさんの人に見ていただけたのが功を奏したようで、ホームページのアクセス数が伸びて、チケットの売れ行きも徐々に軌道に乗ってきました」

インターネットとSNSで一気に周知拡大へ。

開催まで2週間と迫る中、次の一手を打つ。

「イベントの開催と前売りチケットの販売促進を効果的に告知できるものがないかと思っていたところ、青年部メンバーの先輩が、地元の出版社の金沢倶楽部さんを紹介してくれました。最初は「Clubism」への掲載も考えていましたが、イベント内容やタイミングなどを考慮した結果、インターネットとSNSで告知できる「金沢日和」に掲載することにしました。SNSで「金沢日和」を目にすることも多かったですし、ポータルサイトとして地域のイベント情報も網羅されていたので、最適な告知方法だと思いました。6月ごろから掲載の準備は進めていましたが、最終的に掲載をスタートさせたのは8月22日で、金沢日和のSNSで情報を拡散しました。翌日には前売りチケットが完売し、急遽50個を追加販売しましたが、こちらも早々に完売しました。反響の早さと大きさには驚きました。以前からホームページ、フェイスブック、インスタグラムを使って情報を発信していましたが、これほどまでに勢いを感じたのは初めてでした」

「金沢日和」掲載初日の当該記事へのアクセス数は1,500を超える。この数字は『AkaReeT』のホームページの月間アクセス数に相当する。夜空に打ち上げられた美しいランタンを眺める人々やライトアップされ幻想的な雰囲気に包まれた俱利迦羅不動寺西之坊鳳凰殿といったフォトジェニックなビジュアルは抜群に目を惹いた。これが、写真や動画といったビジュアル中心のSNSを利用する若い世代の興味を掻き立てた。

スカイランタンの打ち上げはイベント2日目のメインイベント。雨が降る悪天候で順延も検討されたが、予定通りの決行となった。日が暮れるにつれて雨は弱まり、開始時刻の19時30分を迎えるころには雨はほぼ止んでいた。会場には参加者はもちろん、スカイランタンの打ち上げを一目見ようと大勢の人が詰めかけた。夜空に無数のスカイランタンが打ち上げられた瞬間、息を呑むほどの美しい光景に会場からは歓声が沸き起こった。

「青年部のメンバーの多くはその様子を遠くから見守っていました。運営のほとんどを自分たちで行いましたので、駐車場の整備や会場の警備などそれぞれ仕事をしながらでしたが、これまでの苦労が一瞬にして報われました」

最終的に、スカイランタンは前売りチケットで完売した450個に加え、当日用意された50個も完売。販売目標の400個を上回る550個に達した。また、イベント3日間の来場者数は4,000人を超え、一時会場に入りきれない人が出るほどだった。

そして、当初の狙い通り、SNSでは「#アカリート」のハッシュタグとともに、当日の写真や動画が数多くアップされている。ライトアップされた俱利迦羅不動寺西之坊鳳凰殿の幻想的な写真やスカイランタンを打ち上げた歓喜の様子を捉えた動画が、SNSを通して大勢の人々の目に触れ、共有・拡散されることで、『AkaReeT』や津幡町の認知に繋がっていく。

「今回のイベントは大きなチャレンジでしたが、予想もしなかったほどたくさんの方に足を運んでいただき、ひとまずの成功に安堵しています。一方で、駐車場が足りずに混雑してしまったり、行き届かずにご迷惑をおかけしたりと課題も残りました。今回の経験を活かして、さらに今年は規模を拡大してスカイランタンの打ち上げを行いたいと思っています。そして、恒例行事として津幡町のシンボル的なイベントに成長させていきたいと思っています。私たちの挑戦はまだ始まったばかりです」

■AkaReeT(アカリート)
https://peraichi.com/landing_pages/view/akareet1300

 

  • 津幡町商工会青年部『AkaReeT(アカリート)』
  • 石川県河北郡津幡町字清水チ326-3
  • TEL/076-288-2131
  • 公式SNS facebookInstagram
  • https://www.tsubata-seinenbu.jp/
  • ※掲載されている情報は、2019年4月10日以前に取材した内容です。
  • ※本サイトに掲載されている記事の内容は時間の経過により実際と異なる場合があります。
  • ※本サイトに掲載されている記事に掲載されている料理、又、使われている食材は季節によって異なる場合がございます。
  • ※掲載されている情報は、2019年4月10日以前に取材した内容です。

北陸でNo.1のエンタテインメントマガジン最新号

Clubism 6月号

(2019.05.20発売号)