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金澤編集部ブログ

金沢倶楽部 月刊金澤-KANAZAWA STYLE- 知らないことが、いっぱいある。生活を豊かにする雑誌のチカラ。
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2011.10.24

左利きの言い分(5)


天才には左利きが多い、という説があります。
左利きは右脳を使って手を動かすことが多いため、行動パターンが感覚的・直感的になると言われています。そのため、右利きの人とは行動パターンが少々異なる。すると、あの(左利きの)人は「ちょっと普通と違う」「一風変わっている」ということになり、そうした思いの飛躍した先に「天才」の2文字が生まれる――そういうことのようです。
ダ・ヴィンチ、ピカソ、ミケランジェロ、チャップリン、ビル・ゲイツ、坂本龍一、松本人志・・・・・・
以上、みなさん左利きです。アメリカ大統領も左利きが多いそうです。こんなふうに実例をあげると「なるほど」と納得されがちなのですが、右利きの人と同様、結局のところ「天才」もいれば、そうでない人もいるわけで、先の「ちょっと普通とは違う」にしても、多くの場合は、「ただの変人」といった結論になるのは言うまでもありません。ちなみに私は、さすがに「変人」とまで言われたことはありませんが、「変な人」と呼ばれたことは数えきれません。「な」は大切です。左利きを相手にされる際は、どうかこの「な」を忘れないでください。
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(編集部/若林)
2011.09.05

左利きの言い分(4)


このところずっと利き「手」のことを書いてきましたが、もちろん「足」にも右利き、左利きがあります。通常の動作では右も左もたいして動きに差がないせいか、「手」ほど意識はされませんが。
利き足は別名「作用足」とも言うそうで、例えば無意識に踏み出す「はじめの一歩」だったり、音楽に合わせてリズムをとる足、もっとわかりやすい例で言えばボールを蹴るときの足がそれに当たります。階段を上ったり、どちらから靴を履くかなどは左右はっきりとした区別がつかいなようですけれど。
利き足も利き手同様、右利きが多く、日本人では7割。利き手が右なら利き足も右の場合が多く、ボールを蹴るシーンに限ると9割ほどが右足で蹴るのだとか。ちなみに無意識に体重を支える方の足は利き足と反対になり、これを「軸足」と呼びます。

さて、僕は手は左利きですが、足の方はどうやら右利きです。以前までのコラムでは「右利き社会」における左利きの悲哀について書いてきましたが、だったら足で手の分の損益をカバーできるかと言えば、残念ながらそんなうまい具合にはいきません。利き足に合わせた社会整備というものに、世間は関心がないようなのです。

でも、一つ、「右」利き足に有利に設定されているものを見つけました。それは陸上のトラック競技です。
直線の短距離走だと関係ないのですが、左回りの曲線を描く200m以上の短・中距離走では曲線の内側に利き足ではない軸足を置いた方が、利き足を有効に使えるとのこと。つまり、右利き足に有利なのです。スピードスケートも同様ですし、ダンスのターンは左回り構成が多いそうです。

まあ、陸上もスケートも、ましてやダンスとも、僕はまったく縁がありませんけれど。


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(編集部/若林)

2011.08.29

左利きの言い分(3)


これまで生きてきたなかで、10回くらいは「左利きってカッコイイですね」と言われたことがあります。

この世の中は「右利き社会」です。

自動販売機のコイン投入口は向かって右側にあります。もちろん、右手で投入しやすいようにです。いっとき、真ん中に投入口を設けた機械が並んだこともありましたが、最近、見なくなりました。

県内にはありませんが、電車の自動改札口の切符投入口も右側にあります。右手で入れて、右手で取る。僕は学生時代、体をねじって左手で入れ、左手で取っていました。意地のようなものです。

食事処で定食を頼むと、右利き用に椀や皿、お箸が配された御膳が出されます。僕はまずお箸の向きを変え、ご飯茶碗や味噌汁の椀、皿などを左右反対に並べ直し、それからいただきます。ま、仕方がありません。

文字も右利きが書きやすいようにつくられています。書道なんて左手ではできません。僕は筆に限っては右手で持って書きました。ただ、文字は右利き用に作られているため、いわゆる「鏡文字」(鏡に映した、左右対称の文字)は左利きであれば案外と簡単に書けます。僕もそこそこのスピードで鏡文字を書くことができます。だからって得したことは一度もありませんけど。

左利きには「器用な人が多い」とよく言われます。でも、思うに、それは社会に鍛えられているからではないか、と僕は思っています。前回のこのコラムでカウンター席に座るときのことを書きましたが、気を遣う場面も多いです。「ギッ〇ョ」が蔑称だということは大人になって知りました。子どもの頃は「おまえ、ギッ〇ョか」とよく言われたものです。本気で「左利き手当」みたいなものを国から貰いたいと思ったこともあります。

要するに何が言いたいのかというと、ちっともカッコよくなんかない。好奇の目ではなく、温かい目で見守ってほしいということなのです。

よろしく。

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(編集部/若林)

2011.08.22

左利きの言い分(2)


左利きです。
ほんの何年か前までは、人前で左手でペンを持ったり、箸を持ったりすると、必ずといっていいほど「おや、左利きなんですね」と言われたものでした。「ええ、そうなんです」としか答えようのないこのやりとりは、実のところ、少々ストレスでもあったのですが、このところ、あまり言われなくなりました。
左利きが増えたんですね。とくに女性に目立つのは、単に気のせいでしょうか。

左利きの習性で、僕はカウンター席につく際は、空いていれば必ず左端に座ります。そうすれば、隣の人と箸を持つ方の手の肘をぶつけ合わなくて済むからです。ずっと、そうしてきました。

先日、とある店のカウンター席で昼食をとったのですが、運よくカウンターの左端に陣取ることができました。そして隣に気を遣うことなく食事をとっていたところ、いつしか店も混みあい、ふと、何の気なしに右側を見てみたら、なんと! 僕の右隣と、そのまた右隣の人がどちらも左手で箸を持っているではありませんか。僕には、とても美しい偶然に思えましたが、周りからはどんなふうに見えていたんでしょうか…。

さて、弊誌『金澤』の最新号(9月号)が週末に発売となりました。巻頭特集は、蕎麦。蕎麦好きならずとも必読です。そして第2特集は、バー。片町の底力がうかがえます。よろしかったら、書店でお求めください。

(編集部/若林)
2011.06.06

左利きの言い分(1)


これ、急須を上から撮ったものですが、何か違和感を覚えるところはありませんか?

わたくし、左利きに生まれて四十ン年。野球のグローブ以外は、これといって「左利き専用」のグッズを用いたことはありません。だいたい、左利き専用の定規や万年筆があるなんてことは、子どもの頃には誰も教えてくれませんでした。定規は透明なものならよく裏返しにして使いましたし、万年筆は使うこと自体を諦めました。急須なんて使いにくいに違いないのですが(そうです、上の写真は左利き用の急須です)、だからというわけでもありませんが、生まれてこのかた、急須でお茶を淹れたことは一度もありません。缶切りとワインオープナーも、使いにくさでいえば上位入賞の常連です。

そんな左利きのオヤジのもとに、ある日、こんなグッズが届きました。

右利きでも左利きでも使える、左右兼用レードルです。左右兼用ってのが大いに気に入りました。

(編集部/若林)


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