金沢倶楽部TOP金澤

金澤編集部ブログ

金沢倶楽部 月刊金澤-KANAZAWA STYLE- 知らないことが、いっぱいある。生活を豊かにする雑誌のチカラ。

« | »

2011.10.11

好日


好天が続いたこの三連休、金沢市内では、
あちらこちらでお茶会が開かれていました。

私も「金沢城・兼六園大茶会」の会場のひとつとなった
『旧園邸・松向庵』で、お点前・お運びなど
お手伝いをさせていただきました。

『旧園邸・松向庵』は10年近く前にも一度、
お茶会のお手伝いをさせていただいたことがあり、
その時に一目惚れをして以来、大好きな建物のひとつ。

こぢんまりとしているのですが、
中庭の造りや、座敷から眺める景色に風情が感じられ、
建具などの細工も目を楽しませてくれます。

当日の席主の話と、金沢市のホームページによると、
この建物は、大正10年頃、羽二重商を営んでいた本郷長次郎氏が、
この場所に邸宅を新築した際に、各部屋が茶事に使えるよう露地ともども、
表千家家元千宗左、惺斎宗匠の指導を受けてつくったそうです。
大正から昭和にかけて月釜がかけられ、
本格的な茶事が催せる茶室として評判に。
その後、園酉四郎氏が取得し、住まいとしていたのですが、
夫妻の亡きあと、その遺志により、金沢市へ寄贈。
大正期の近代和風住宅のひとつとして大変貴重とされ、
平成6年に金沢市指定文化財となったとのことです。

かつての金沢には、このような数寄者が少なくなかったのだろうなぁと
想像すると、何だかワクワクします。
そして、無闇と取り壊されることなく引き継がれ、
今、私たちも使わせてもらえることがありがたい…

御席は、次床の御軸のとおり、
秋晴れの爽やかな陽気に恵まれたこともあり、一席目から出足好調。
定員を超えるお客様にお越しいただきました。

次床  清水宗悠筆 好日

「金沢城・兼六園大茶会」は、
地元工芸作家の手になる茶碗や菓子器が多数用いられるのも魅力。
出品された作家さんがお見えになった御席もあり、話が弾みました。
今回、おもてなしに使わせていただいた中から、
心惹かれた作品をひとつ。

菓子器  葡萄茶彩描 舞  上端伸也造

公募作品は、10月12日(水)から18日(火)まで、
めいてつ・エムザ5階美術サロンで展示されるそうです。

【旧園邸・松向庵】
金沢市西町3番丁17-7
武蔵ヶ辻バス停から徒歩約5分

(金澤編集部:東 知愛子)

コメント & トラックバック

まだ投稿されたコメントはありません。

コメントフィード登録

コメント

コメントを記入する場合はログインしてください。


Copyright All right reserved KANAZAWA CLUB co.,ltd