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2011.03.07

蜜柑の皮をむく


この冬、わが家ではかなりの量の蜜柑が消費された。私もこれまで生きてきた中で一番食べたというくらい食べたが、子どもと奥さんは、軽くこちらの5倍くらいは食べている。蜜柑は決して安くはなかったので、家計もその分、圧迫された。

こんな本を見つけた。『みかんの面白いむき方大百科』。これをもっと早く知っていれば、値段以上の楽しみを味わうことができただろうなと思う。

どんな「みかんの面白いむき方」が紹介されているかは、実際に本を手にとってもらうのが一番なのだが、それは面倒だという方は、YouTubeで「みかんのむき方・おもしろ大百科」と検索してください。そのだいたいのところは理解していただけると思う。

さて、この『みかんの面白いむき方大百科』を見ていて、ある短篇小説を思い出した。村上春樹の初期の一篇「納屋を焼く」だ。
これは「僕」の知り合いの女の子が消えてしまうというお話なのだが(と書くと何だかバカバカしく聞こえるが、とても面白い話です)、エピソードの一つとして、この女の子が蜜柑の皮をむくという場面がある。といっても本当に蜜柑の皮をむくのではなく、パントマイムで蜜柑の皮をむいてみせるのである。
その女の子はとても上手に架空の蜜柑の架空の皮をむき、「僕」に「君には才能があるようだ」と褒められると、「蜜柑があると思い込むんじゃなくて、ここに蜜柑がないことを忘れちゃえばいいのよ」と答える。
これには「なるほどねえ」と唸らされた。しかし、なかなか「蜜柑がないことを忘れる」という域には達せない。

機会があれば、こちらも読んでみてください。

(編集部/若林)

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