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金沢倶楽部 月刊金澤-KANAZAWA STYLE- 知らないことが、いっぱいある。生活を豊かにする雑誌のチカラ。

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2011.02.28

恐ろしい世界


昔、探偵になりかけたことがある。

二十代の後半、放浪生活に終止符を打った私は、そろそろ腰を落ち着けて働こうと職を探していた。そのとき目にしたのが、名古屋に本部を置く、とある興信所の求人広告だった。金沢に支所を出すにあたり、職員を募集していたのである。

世間知らずで非常識。二十代後半で定職にもつかず、髪はロン毛。ほんの軽い気持ちで履歴書を送ったところ、なぜか担当者に気に入られ、電話口で「探偵心得」をとくとくと説かれた。そして最後に、彼はこう締めくくった。
「ということで、金沢支所をぜひ、君に任せたい」

恐ろしい世界だな、と思った。仕事の内容もさることながら、履歴書一枚で、こんな私に支所を任せようというのである。私はきっぱりとお断りした。こちらからアプローチしておいて何ですが。

知り合いから「興信所」に依頼してみようと思っているんだけど・・・と相談され、私はそんな昔話を思い出した。私だったら近寄らない、とだけ知り合いには助言した。少なくとも、誰もしあわせにはなれないだろうと。

そういえば、数ある私立探偵小説を読んできたけれど、「めでたし、めでたし」といった結末に至ったという記憶がない。ちなみに私の好きな私立探偵小説の主人公は、フィリップ・マーロウとマット・スカダー。

※この本の内容もかなりエグイです。イースト・プレス刊

(編集部/若林)

コメント & トラックバック

私小学校時の「将来の夢」は「名探偵」でした。理想と現実のギャップはあるのですね~

yoshi,さん

コメント、ありがとうございます。
いい大人になってから「探偵」になりかけた私ですが、
幼少の頃の夢は・・・一言では言い表せないので説明しますが、
幼い頃にサーカスで「カンガルーのボクシング」という見世物をみたことがありまして、
あれの(カンガルーの)対戦相手になりたいと、
そう強く願ったことを思い出します。
そんなこともあってかカンガルーにはひとかたならぬ興味があって、
動物園などでは飽きることなく、彼らが黙々と穴を掘っている様を
眺めることもしばしばです。
どうでもいい話で、すみません。
(編集部/若林)

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