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金沢倶楽部 月刊金澤-KANAZAWA STYLE- 知らないことが、いっぱいある。生活を豊かにする雑誌のチカラ。

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2011.08.01

君の瞳に乾杯。


まもなく『金澤』9月号の制作を終えます。
今回は「BAR特集」を担当。改めて、酒の魅力・魔力に触れる機会となりました。

さて――酒にまつわる名文で印象に残っているのは、これです。

何年か前、彼は、もし世界に明かりのスウィッチというものがあれば、もう一目盛りか二目盛り暗くするのだが、と私に言ったことがある。私はその時、それはウイスキーがやってくれるよ、と思ったのを覚えている。ウイスキーは明かりを暗くし、ヴォリュームを下げ、物の角をまるくしてくれる。

ローレンス・ブロックのマット・スカダーシリーズの代表作『八百万の死にざま』の一節です。ハードボイルド小説で「酒」というとチャンドラー(有名なのは「ギムレットには早すぎる」)も忘れがたいですが、アル中探偵(この作品以降は禁酒するのですが)を主人公にした本シリーズは、ときおり前記のような美しい文章で酒の一面を切り取ってくれます。それが酒の良い面であれ、悪い面であれ。

「一人の人間が習慣的に大量の酒を飲むようになるには様々な理由がある。理由は様々だが、結果は大抵同じだ」――これは、村上春樹の『羊をめぐる冒険』でしたっけ。

どこで見聞きしたのかは忘れましたが、次の会話は好きです。

「※※さんは酒さえやめておけば、部長くらいにはなれたのに」
「別にいいんだよ。酒を飲めば社長になれるんだから」

あと、日本酒が飲めない私に、こう言って無理やり飲ませようとした人もいました。

「こんなの米と水ですよ」

(編集部/若林)

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